bottomline / ボトムライン

徐々に今季の映像作品のリリースが本格化してきた。既にCAR DANCHI 7やらBUILD 5それにANOTHER WORLDなどが好評。で、今週末に向けては

ELEVATION〔Powderwhore Productions〕：￥3,990

がリリースされる。

このプロダクションはFLAKES（2009）やTELEVISION（2010）まではテレマーク映像がメインだったけれども、その翌年のBreaking Trail（2011）そしてAdventures Chosen（2012）からはボードやスキーのシーンも増え、さらにはアドベンチャー色も濃くなり、最新作もこの方向性が踏襲されていますね。おそらく作家性をあえて追いかけず、「（映像）雑誌」のような感じでスタンスを定めているのでしょう。そこがむしろオリジナルに繋がっている感ありですね。侮れない佳作といったところか。

*ちなみにテレマークが減ったのは、その頃に海外で多くのテレマークスキーヤーが“転向”してTLTなどを使うようになったからなのでしょう。テレマーク人口も道具の販売数も頭打ちから下降線を辿り始めた頃と一致します。日本では“らしく”テレマークを解釈そして受け入れられたため、まだまだ人気は大だし、滑りの追求も技術もある意味世界最先端かもしませんね。

逆に海外作品で作家性を追いかけていると思えるのが、近日発売予定のIN TO THE MIND（Sherpas Cinema ）やVALHALLA（Sweetgrass Productions）辺りでしょう。もう映像がきれいとか言うのは機材の発達もあり当たり前でしょうし･･･中身･･･結局まあこれはいつの時代にも、そしてどんな分野でも同じこと。

そんななか「人（個人）」に焦点を当てた作品がこれからリリースされるMcConkey（MSP）。本編に日本語字幕が入るということもあって今季絶対にオススメの作品で、もう、これは、です。おぉっシェーンンン！

もちろんWay Of Life (TGR)も待ち遠しいところ。

いや～結局なんだかんだ言っても毎年楽しい。