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2014.05.12

TUNE-UP:ボトムライン流

おかげ様で「初めてのお持ち込み」も年々増えている昨今、そして時期も時期ゆえ改めて当店のご説明。ちょいとばかり長いよ。

 

               ***bottomlineの考えるTUNE-UP***

SBもSKI(and TELEMARK)も基本、特にご希望が無い限りソールをフラットには仕上げません。うっすらとコンベックス気味に仕上げます。こうすると雪質(特にクラスト等)への対応幅もあり、かつ地形を楽しめる乗り味になるからね。いつも言う“オンロードよりもオフロード”、“グリップ走行よりもドリフト(も交えた)走行”というイメージ。この辺りが従来からのゲレンデ(=オンロード)とは意識が異なる点。とはいえ、もちろんエッジも噛みますし、決して不安定になる訳ではありません。イメージとしては四輪というより二輪的になるのですが、これはまたの機会に改めてかな。

※上記は「乗り手の乗り方」にも左右されるので、あくまでも「うちの考え方」。当然お好みにあわせます。

そうそう、余談(宣伝)ながら実際こうした考えに基づいて13-14期にはオリジナルでSKIも作ったぐらいですから。それが(ごく一部で話題になった)“V-BOTTOM”でノーズロッカーのご機嫌なヤツ“CYCHO JPL”。→14-15モデルもまもなく予約開始。
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Bravoskiより

実際はこんな感じ。
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ソールをフラットにしない・・・MOSS SNOWSTICKやTJ BRANDにも3Dノーズなどがあるように、こういう解釈(の板)もやっぱり面白いんですよね。フラットだけがボードじゃない。

TUNE-UPでも機械的な正確さよりも当店、手作業が大半を占める微妙な仕上げ方に“つい”こだわってしまうのです。ローラーで圧掛けてフラットを出して・・・、これはレーシングなどの世界では必要なこと。でも、フリーライドやBC滑走あるいはSnowsurfなんかでは異なる解釈もあって良いのかな、と。

そんなだからTUNE-UPにお持ち込みの際には一人ひとりとあれこれお話する時間も必然的に長くなる。状態を見て(触って撫でて・・・)、聞いて、伝えて、・・・、etc。

でもね、一発で好みにバシッと合うかは別。
F1とかでもそうだけど、メカニックが仕上げてライダー(レーサー、パイロット)が実際に乗って細かくセッティングを仕上げてゆく。人間ひとり一人違いますからね。いわば乗り手との共同作業です。そうして変化した乗り心地を知って、また「新たな乗り心地も垣間見える」というもの。前の自分とその後の自分は感じ方も違う、とでも言うか・・・・・・その繰り返し。だからこその“お店”なのであって対面方式が基本とならざるを得ないのです。

それと、もうひとつ。
これもいつも使う台詞なのですが、うちの存在は町のバイク屋さんと同じ。有名TUNE-UP SHOPやワークス関係など特別なところではありません。なのでとっても泥臭い。だからこそ、気軽に乗り心地などを「ふんふん、う~ん・・・それは、」と聞きながら1台1台丁寧に仕上げています。

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販売とTUNE-UP(メンテナンス)、それらを実際に楽しむフィールド(ツアー)

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さらに安全に楽しむための講習会(BCセルフレスキュー)など、うちでは全てが繋がっていて、そのどれも外せない。バイクもまかり間違えば危険な乗り物。SBやSKIもそういう意味でも同じ。

ということで、やっぱりやっていることは“町のバイク屋”さんと似たものですね。

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