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2012.12.07

メンテナンスの大切さ

TUNE-UPをしているから余計に考えさせされたのが中央道の崩落事故。
日頃のメンテナンスの大切さ。でも、メンテナンスとそれに対する対価というもの、これがなかなかに分かり難い。いわゆるコスト、コストといわれる昨今、ついこの部分が抑えられてしまうことが多いように感じる。

エッジが丸くても通常(パウダーなど)は問題ないですね。ソールのキズもそうだ。板の寿命(を伸ばすこと)を考えなければそれで良い。けれども、やはり“硬い雪”は予期せず突如登場するものだし、それ以前に安定し操作し易い状態に保たれた板は、結果快適に安全に楽しむことが出来る。登って滑るのであれば余計な労力を省くことにも繋がる。

私の友人が以前“放った言葉”がいつも思い出される。

「アイゼンを研ぐようにエッジも研いでおかないとね・・・」

冬山登山を考えると、この「アイゼンを研ぐ」という行為は当然のこと。カリカリに凍る氷面を相手にするのに、研いでいないアイゼンは自殺行為。でも多くの山岳滑走者には、まだこの意識が浸透していないことを嘆いての言葉だった。
TUNE-UPというコトバは誤解されがちだ。何も特別仕様にすることがこのコトバの意味することではないと理解して貰えると助かる。むしろメンテナンスと置き換えてくれて問題ない。

事故が起きて初めて大騒ぎになった先の事故。
「メンテナンスさえ適切に・・・」
この悔やまれる部分は広く捉えたほうが良いのだろう。
「何も特別なことが起きない」ことの有り難さ、それを目に見え難い水面下で維持する大切さ。多分「健康のありがたみ」同様、日常では分かり難い部分なんでしょうけどね。

TUNE-UPのみならず用具・装備などでも当店をご利用いただいている皆さんには、やはり事故にあって欲しくない。何かを売るときにも、つい「ひと言」付け加えてしまう。もちろんTUNE-UPの際にもそうだ。そんな業務形態は非効率(=高コスト)なんですけどね。でもそれら以外にも、例えばサーモインナーを整形する際にもそうだし、とにかく「手をかける」(=これまた“高コスト”)ことは多いです。「目視」だけではなく実際に「打音検査」を・・・・・・ということを耳にするにつけ、「手仕事」には今後もこだわりたいと思った次第。

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