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2010.10.12

テレマークスキーの流派


テレマーク、滑り方、どうする?

雪山に常に居るわけでもなく、“東京から山への玄関”練馬にあるショップ、とはいえ当然そこは雪山ではない。となると、的確な技術もさることながら、体力も(滑り込みも足りないゆえ)正直胸を張れるほどもない・・・で、効率の良いすべり方が求められるという訳。

テレマークというとご存知のように、いろいろなスタイルがありますね。
選択肢は多いです。


※素材の写真が自分ゆえ、スタイルは稚拙ながら説明に用います。

選択肢の中のひとつがコレ、bottomlineで言ういわゆる関温泉の流派です。色々なカタチがありますが、まあ自分が「好きだな」と思えたのがコレ、なので個人商店ゆえ独断でこのカタチを採用。お店でもお勧めしています。

最初の写真は大きな左ターンを終え、右ターンに入り始めたところ。既に右ターンに入り始めているのに脚は?・・・そう、いまだ前後差が無いどころかむしろ内足(右足)がほんのちょっと前にありますね(注:一般的なテレマークでは既にこの時点で右足は十分後ろに引かれているはず)。写真で内足のアウトエッジ(この場合はもちろん“面”ですが)に大きな加重が掛かっています。しっかりと内足でGと体重を支えながら外足を前に前にゆっくりとスムースに送り出している(切り替えている)最中なのです。こうして徐々に外足が前に出てゆき、いわゆるテレマークポジションになるのです(膝の前後差はしっかりありますが内足は引かない)。ただし、メロウな斜面(斜度20度ちょい)ゆえ、深い姿勢にはなりません。もちろん、斜度がきつく深い姿勢になったとしても、しゃがみ込む感じです(=F.K.D!)。後ろ足の踵もピンッと上げたりはしません。

そうして徐々にテレマークポジションになったのが・・・

いわゆる「 卍型 」にはなりません。
先ほどから内足(右足)に軸を残しながらも、外足(左足)にもやさしくしかし時に十分に圧を掛けたりしながら、前後に位置する2枚の板で浮遊感覚を楽しんでいます。これだと、はっきり言って前ゴケしませんし疲れません。非常にシンプルで簡単です。ただし「はじめにテレマーク姿勢ありき」の原理主義の方には嫌われます。でも、目的は深雪(というかあらゆるバーン)を快適にカッコ良く滑りたいということで、「原理主義的なテレマークの型」そのものには興味はありません。ちなみにSARC以外で例えば有名なところだとMark Sanders、 Frode Gronvold、Henrik Haaland らの滑りが大いに参考になる・・・ちょっと恐れ多いですがね。

雪の安定したバーンだったので、空荷で登り返して次・・・

こんな感じで壁に当て込んで愉しみます。
ちょっと雪が深く斜度もあまり無かったのでやや失速し「深くエグれるような壁当て」にはなりませんでしたが、ことのほか悦を愉しんだ次第です。

スキーはCYCHOの名機「sweet 180」、しなやかに雪面とコンタクト出来ます。
金具はタルガT-9、ストロークの稼げるオフロード向けの大好きなビンディング。

今回は以前の写真を用いながら、テレマークスキー雑感という風に書いてみました。
当店ではいつも、このようなお話(ご説明)をしています。

写真はEARTH APPLEの亀畑さんによる「底店主札幌近郊で遊ぶ」の時のものです。

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コメント & トラックバック

先日はおされメットのご紹介をありがとうございました。おかげさまで調子よいですよ。

Gooodな当て込みですね。
深雪を遊ぶ楽しさは1枚板も2枚板も関係なく愉快ですなぁ。

MSR@板橋

ども!

・・・同じだね、全くもって。

<余談>
テレマークスキー=原理主義的な滑り方
フリーヒールスキー=内足引かない滑り方

がDVDの名作『FREE TIME』で語られていたこと(ちょいと意訳です)。

そういえば“UP4”ではタイ・デイベリーが“TELEMARK SUCKS”というTシャツ着てたな。

ま、どうでも良いことだけれども。

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