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2013.04.20

TELEMARK SKIなのですが

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店主
PHOTO:MASAHIKO SATO

先日の秋田田沢湖(駒ケ岳ツアー)の写真が小番氏から届いた。写真は佐藤将彦氏。で楽しかった記録に混じって別の意味で使える写真もあったので今回。

・・・流派が違う。そう思って見てもらうのが良いのかな。原理主義者ではないので、「コレしかダメ」ではありません。いろんなROCKやJAZZやそれこそ解釈というものがあり、突き詰めてしまうとただ争いが生まれるだけなんでね。興味ある人はどうでしょうか、というおはなし。

で、最初の写真・・・テレマークスキーなんだけど、そう、この瞬間(あくまでも瞬間ね)は間違いなくアルペンの型。毎度お馴染みの「足を引くのではなく出す」その切り替えの瞬間ですね。言うまでも無く“いわゆるテレマーク”だとこの時点で既に後ろ足を引き前後差が出てるもの。その場合には外足にガッツリ加重が掛かり内足は踵を引き上げて膝を落とした姿になりますね。対して写真では内足に加重が掛かり、外足をすり足のように前にこれから出してゆく、まさに“そのとき”です。内足加重を意識する必要はなく、歩くことを考えれば、外足を一歩前に出すためには必然的に内足(この瞬間の軸足)に体重が乗るだけのこと。

別の場面だと、こちらは左足から右足に体重が移動するところ。
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店主
PHOTO:MASAHIKO SATO

これまた瞬間的にアルペン(に限りなく近い)姿。この後FALL LINE方向に身体を伸ばし(右足に体重が乗り)ながら左足が徐々に徐々に右足を追い越してゆくイメージか。常にONとOFFが繰り返されるのではなく、じわ~と左足から右足に、そして右足から左足にと体重移動が連続してゆく感じ。

 

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店主
PHOTO:MASAHIKO SATO

以上、特に極端な写真を選んでみました。お伝えしたいのは、内足を軸に外足が(内足を)追い抜いていって適度な前後差が必然的に生まれるよ、ということ。(※斜度やスピードでこの姿も当然変化)。ちなみに後ろ足の踵は“出来るだけ”上げずに足裏全体で板を踏んでいます。
内足も(内側の手も)円の中心側の動きをしていて、外足(と外側の手が共に)“大外から回りこんで”いくイメージ。
ついでに言うと、私の場合ストックは強く握らず、石突き(バスケット下)を雪面に引きずるイメージが好き。

うちはテレマーク屋でもボード屋でもあるので、言うまでもなく田沢湖(秋田駒)じゃあスノーボードも楽しんできた。
IMGP1020
店主
PHOTO:MASAHIKO SATO

ということで、来週末からは鳥海山ツアー。最初はSBで後半がTELEMARK。
いや~面白いんだ、SKIも含めてどれもこれもが。とりあえず、コレ観ながらアゲとくかな。

せっかくなので追記しておきますね。
昨年5月の立山からも例えば、
DSC_1388
(足元が見えないながら、膝は落としていない)
すり足ですね、スリ足。
※板はbluemorisシングルキャンバー(66.7mm-58mm-64mm)、ステップソールの細い奴ですね。それにGARMONT EXCURSIONのブーツ。十分に体感速度を楽しめます。

最後にもう1枚、足元に注目してみると
DSC_1336
上の写真とともに後ろ足の踵を“下げて”板を踏んでいます。
この流派はもちろん関温泉をベースにするのSARCの久我氏がお師匠さん。こうした姿勢でロングターンを地形に合わせて楽しみます。

おまけ

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次のようなご質問を頂きましたので、そのお答え。

【質問】「これっていわゆるテレマークのハイブリッド(滑り)というヤツですよね?」

それとは違いますね。テレマークスキーです。下を向く時、切り替えるときにアルペンのポジションが“一瞬見える”というだけ。アルペンスキーの形で滑る訳ではありません。
※そういう場合もありますが、今回のはそれとは異なります。

「足を引いて一瞬で切り替え」てその姿勢でターンを行い、そしてまた一瞬で切り替え次のターンへ・・・といういわゆるテレマークとは異なり、ターン全体の中で徐々に切り替えていくというもの。なので足の切り替えがゆっくりしているため、アルペン動作が長く続くように見えるのですね。そういう意味では「「すり足でゆっくり歩く姿」と似ています。

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